2年前の明日の前に…
2004年5月25日2年前の、4月。確か7日くらいだっただろうか…
私は彼のお父さんに会うことになった。
私自身、会いに行きたい気持ちはあった。
「いつでも会いに行くよ」と、彼にも話していた。
でも彼は私を連れていく気はないようだった。
「一緒に来てくれる?」と彼が言ったのは、
お父さんの「○○(彼)の結婚式が見たかったな」の一言があったから。
彼は言った。「見たかった…『かった』ってさ…」
私は「私で良ければ会いに行くよ」と答えた。
そのときの私は(今もそうだけど)、決して彼のお嫁さんではない。
お嫁さんになるかもしれないというだけの人。
だから、そんな私がお父さんに会ってもいいのだろうかとも思った。
彼は私に「今俺が付き合っている彼女として、大切に想ってる人として会ってくれればいいよ」と言った。
その日はあったかな春の日だったと思う。
乗換の駅のデパートで贈り物を買った。
お花だけはいやだった。
何か残るものを贈りたかった。
そして買ったのがオルゴール。
蓋を開けると赤ちゃんミッキーと赤ちゃんミニーがクルクル回り、音楽が流れ出す。
いつまでも、耳に、記憶に、心に残りますようにと願った。
青い花を花束にし、私は彼との待ち合わせの駅に向かった。
駅に着いて彼と会い、目的地に向かう。
そのとき初めて知ったのだけど、お母さんもずっと一緒に泊まり込みで付き添っていた。
歩きながら、緊張でふるえてきた。
なぜだか笑いが止まらなくなった。
笑いが、というか、緊張してどきどきして、落ち着けなかったのだ。
病院に着いてエレベーターに乗ったときに、やっと落ち着いた。
初めて会う、彼のお父さんとお母さん。
緊張しながら自己紹介。
彼もやっぱり少し緊張していたようだった。
どこに住んでいるのか、
将来どんな仕事をしたいかなんて話をした。
一年限りの一人暮らしを始めた彼に、ご両親は公共料金のことなどを話していた。
私は、ゆっくり流れる時間を感じながら、窓の外を眺めていた。
一時間程過ぎ、おいとますることにした。
帰り際に、お父さんが「がんばれよ」と彼に言い、握手をした。それを見て私も、ごく自然に「私も…」と言って手を差し出した。
お父さんの手はあたたかかった。ぎゅうっと握ってくれた。
お父さんが私に、「これからもよろしくお願いします」と仰った。
私は、「こちらこそよろしくお願いします」と答えた。
帰り道、握手した右手を眺めながら、
お父さんのあたたかさが、
握ったときの感触が、
いつまでも残ってる気がした。
私は彼のお父さんに会うことになった。
私自身、会いに行きたい気持ちはあった。
「いつでも会いに行くよ」と、彼にも話していた。
でも彼は私を連れていく気はないようだった。
「一緒に来てくれる?」と彼が言ったのは、
お父さんの「○○(彼)の結婚式が見たかったな」の一言があったから。
彼は言った。「見たかった…『かった』ってさ…」
私は「私で良ければ会いに行くよ」と答えた。
そのときの私は(今もそうだけど)、決して彼のお嫁さんではない。
お嫁さんになるかもしれないというだけの人。
だから、そんな私がお父さんに会ってもいいのだろうかとも思った。
彼は私に「今俺が付き合っている彼女として、大切に想ってる人として会ってくれればいいよ」と言った。
その日はあったかな春の日だったと思う。
乗換の駅のデパートで贈り物を買った。
お花だけはいやだった。
何か残るものを贈りたかった。
そして買ったのがオルゴール。
蓋を開けると赤ちゃんミッキーと赤ちゃんミニーがクルクル回り、音楽が流れ出す。
いつまでも、耳に、記憶に、心に残りますようにと願った。
青い花を花束にし、私は彼との待ち合わせの駅に向かった。
駅に着いて彼と会い、目的地に向かう。
そのとき初めて知ったのだけど、お母さんもずっと一緒に泊まり込みで付き添っていた。
歩きながら、緊張でふるえてきた。
なぜだか笑いが止まらなくなった。
笑いが、というか、緊張してどきどきして、落ち着けなかったのだ。
病院に着いてエレベーターに乗ったときに、やっと落ち着いた。
初めて会う、彼のお父さんとお母さん。
緊張しながら自己紹介。
彼もやっぱり少し緊張していたようだった。
どこに住んでいるのか、
将来どんな仕事をしたいかなんて話をした。
一年限りの一人暮らしを始めた彼に、ご両親は公共料金のことなどを話していた。
私は、ゆっくり流れる時間を感じながら、窓の外を眺めていた。
一時間程過ぎ、おいとますることにした。
帰り際に、お父さんが「がんばれよ」と彼に言い、握手をした。それを見て私も、ごく自然に「私も…」と言って手を差し出した。
お父さんの手はあたたかかった。ぎゅうっと握ってくれた。
お父さんが私に、「これからもよろしくお願いします」と仰った。
私は、「こちらこそよろしくお願いします」と答えた。
帰り道、握手した右手を眺めながら、
お父さんのあたたかさが、
握ったときの感触が、
いつまでも残ってる気がした。
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